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ベリー・ウィッシュな日々

佐倉紫のつれづれなる日記
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新刊出荷日です

本日は二回目のブログ更新となります。
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本日、アルファポリス社〈ノーチェ文庫〉様より
四冊目の文庫となる『愛されすぎて困ってます!?』が
出荷となりました~♪(パチパチパチパチ←セルフ拍手
公式サイトはこちら→ノーチェブックス

今作は2016年4月に刊行いたしました
ノーチェブックス『愛されすぎて困ってます!?』の
単行本を文庫化したものになっております。
文庫版には新たに書き下ろした新作の番外編がつきます。
電子書籍で配信しているのは単行本の内容なので、
この番外編は文庫版でのみ読めるという感じですね。
おかげでノーチェ文庫は毎度かなりボリュームがあって
お得感が満載です♪ 単行本と比べて
表紙のロゴも可愛くなり、主役二人が
アップになりました。今作は瀧順子先生の
繊細且つ美麗なイラストも必見です!!!!
(公式サイトでは絵師様のお名前が北沢先生になっていますが、
正しくは瀧順子先生ですのでお間違えのないように……!!)

この番外編を書いていた時期なのですが、
ちょうど二月の半ばから後半くらいで、
その前にロイヤルキス文庫の『黎明の王女~』を
書き終わったばかりだったんですよね。原稿を
無事に上げたあとも、校正があったり、
ペーパー用のSSを書いたりしていたので、
細々と仕事を続けていたためか、
ヒロインの名前がわたしの頭の中でずっと
『オリヴィア』に固定されていたのです。

なのでそちらの仕事をすべて終えて、さて
こっちの番外編を書くぞ~ってなったとき、
『愛されすぎて~』のヒロインは『セシリア』という
名前で、番外編を書く前にきっちり本編を
読み返していたというのに、見事に
ヒロインの名前を『オリヴィア』と書いちゃって、
校正の方にいちいちヒロインの名前に線を引かれ
オリヴィア』→『セシリア』となっていたという……w

担当様にも「間違えちゃってすみませんでした」と
メールしたら、返信の折「このオリヴィアがヒロインの
作品を読んでみたいです」と言われ、
「あ、ちょうど刊行したばっかりです」とお知らせしたら
実際に『黎明~』を購入していただいたという
面白いオチがついたりします(笑
アルファの担当様、ありがとうございましたm(_ _)m


アルファポリスのノーチェでお世話になっている担当様は
単行本と文庫本で別々の方で、文庫本の
担当様はこの『愛されすぎて~』を書き出した当時、
プロットまではチェックしていただいたようですが、
その後は部署内での移動などでできあがった本編を
読むのは今回の校正が初めてだったそうです。
数年越しに完成した物語を読んで面白かったと
言っていただいてとても感動しましたが、
実はわたし自身、今作を読み返すの本当に久々で、
というか内容をほとんど覚えていなくて、「ああ、
こういう内容のお話しだったのか~」と読みながら驚いてしました。

当時は書けなかったけれど、あれからもう
二年半くらい経ったから、そろそろ書いてもいいよね……
時効だよね……と思いながら、供養の意味も込め、
この『愛されすぎて~』単行本執筆時の
エピソードをここでちょっと書いておきますね。


この作品を書いていたのはズバリ
2015年の九月くらいからです。
プロットは夏になる前に上げておいたので、
満を持して執筆を開始したという感じでした。
なぜなら、その年の八月に、第二子である○市を
産んでいたから。さらにはその前の三ヶ月ほど、
切迫早産と診断されて実家にての安静生活を
強いられておりました。張り止めの薬の副作用のせいで
手の震えや握力の減退、火照りや息苦しさに
悩まされながら、妊婦特有の頻尿やら不眠やら、
あとは横になってくってばかりなので体重が
増加しまくって腰痛やばくて死にかけたりとか、
とにかく散々な妊娠生活を送り、それが無事に
終わった頃のことでした。出産が終われば
当然育児が待っていますが、当時のわたしはとにかく
焦っていました。四ヶ月くらいずっと執筆できなかった事実に。

もちろんお腹の赤ちゃん優先だし、
妊娠出産があれば、普通に働いているひとなら
産休や育休を取って子育てに専念している頃だから、
仕事をしていないのは当たり前のことなのですが。
フリーランスというのはなにもしなかったらその時点で
収入が途絶える世知辛い立場ですからね。
ましてわたしは妊娠期間の半分は安静で、
前半は切迫流産で入院していたこともあり、
無事に出産を終えたらこれまで構ってあげられなかった
○子ともいっぱい遊んで、仕事もばりばりしなくちゃ……!
とひたすら焦っていました。産後の身体を休める
なんて頭はまったくありません。実家暮らしに嫌気が差して
いたのもあり、里帰りも二週間で切り上げて
自宅に戻り、それからはワンオペで二人育児して
執筆も再開するというハードワークでした。
なまじ○市の出産がスピード出産で、
そんなに体力を使わず、一人目と違い会陰切開の傷も
退院する頃にはそんなに気にならなくなっていたので、
「普通に動けるじゃん。これなら行けるわ」と
思ったのも大きかったと思います。

ですがまぁ、実際は全然大丈夫じゃないわけですよ。
昼も夜もなく泣いておっぱいを求める新生児を抱え、
傍らにはすでにイヤイヤ期の片鱗を見せていた
一歳七ヶ月児がいて、その二人を産後の身体で
見ながら仕事って、普通やったら死にますよそりゃ。
でも当時のわたしはそう思わなかった。
切迫早産で遅れていたぶんをなんとしてでも
取り戻さなければと思い、かなり無理して執筆作業に
入りました。担当様もわたしの意気込みを買って、
書き上げた原稿をすぐに読み込んで細かい改稿指示を
一週間と空けずにやりとりしておりました。

ですがまぁ、そんな生活は長続きはしませんよね。
ほどなく食欲不振や頭痛みたいな不調が続くようになり、
○市がちょっとでもふえんふえんと泣けばいらつくし、
夜中の一時に授乳終わって、四時くらいまで
寝てくれるだろうからわたしもそのあいだに仮眠を取り、
起きたら授乳しながら執筆しよう、と思って寝たら、
息子が三時とかにもう泣き出して。時計見た瞬間
思わず「ふざけんなよ、クソガキが!!!!」と大声で
叫んだことはよく覚えております。隣で寝ていた夫氏が
驚いた様子で身を起こした光景も。でも夫には
なにも言わず起き上がってミルク作って
半分意識失いながら授乳しておりました。

育児でただでさえまいっているのに、改稿作業も
割とつらかったんです。というのも最初に上げた
第一稿が、修正指示の赤を九割方入れられた
真っ赤な状態で戻ってきて。ヒロインの性格が
あまりに暗すぎるから全体的に修正が必要だと
言われ、必死に直したけど、次の第二稿でも
やっぱり八割方ほど赤を入れられて戻ってきて。
必死に修正しながら、これ本当にわたしの作品なのかな?
原案わたしで書いているのは担当様じゃない? と
いう思いがどんどん大きくなってきて、修正が戻ってくるのが
すごく怖かったし、真っ赤になったゲラを見るたびに、
自分には才能もないし筆力もないのだというのを
まざまざと思い知らされるばかりでした。

そんな状況だったので生活は荒れに荒れるばかりで、
体調も最悪だし子供たちの泣き声も最悪だし、
このままだとやばいな~、なんか死にそうだな~、
いやいや死んだら編集部に迷惑がかかるから
この作品を書き終えて無事に刊行したのを見てから死のう、
そうだそうだ、書き終わってから死ねばいい、と
思い始め、とうとうやばいなというときに、担当様から
ドクターストップならぬ編集部ストップがかかりました。

「12月刊行を目指してかなり速いペースで
頑張ってきましたが、佐倉さんの体調を考え、
刊行日を2月か4月に延ばしたいと思います」と。
これを聞いて最初はほっとしました。よかった、休める、と。
でも一夜明けたら自殺したいと思いました。
〆切を延ばすことになったというのもショックだったし、
見放された、と思ったんです。「こいつ出産と
育児ごときで執筆できないと抜かしやがった。
こういう作家は使えないからいらないや。
他の作家に枠を持っていこう」と思われた、と。

もちろんそんなことはないのですが、書き終わったら
死のうと思っていた人間の思考ですからね、
思い切りネガティブに振り切れているわけです。
なのでその後一ヶ月くらいは確かに身体は
休めたのですが、作家としてはもう終わりなんだな自分……
と思って抜け殻みたいな気持ちで過ごしていました。
さすがにこんなことはブログには書けず、当時の
ブログにはお休みをいただいたということだけ
ちょろっと書いてあるのを今確認しました。
何事もない様子で育児つれー、息子可愛いー、
娘も賢くなってきたー、みたいに当時は
書いていますが、その裏では「もう死んだ……」という
感じでずーんと沈み込んでいましたからね。
そのうち今度は産後鬱とほとんど変わらぬ日々と
PMSと娘のイヤイヤ期に悩まされることになります。

結局校正を始めたのは年が明けてからで、
刊行は4月になりました。こういう状態だったので
当時どういう話を書いたのかまったく覚えておらず、
担当様の指示も多かったために、どうにも
この作品が自分の作品だと胸を張って言うこともできず、
でも売れて欲しいので(笑)宣伝はしつつしていたら、
なにげにこれがノーチェの単行本で一番売れた
作品になっちゃったんですよね(白目
なのでよけいに作家としての自尊心が
粉々にぶち壊されることになり、わたしの中では
この作品はいろいろな意味で封印したいものになっておりました。

見本本も自分用に一冊取ってあるのも
奥にしまいっぱなしで、今回の文庫化にあたって
初めて開いて読んでみたのですが、
「こんな話だったのか~……割と面白くね?(笑」と
なっていたという有様でした。本当にこれを書いていた
ときは公私ともに地獄のような日々でしたね。


長々書いちゃいましたが、まぁ同じように
子供産んだばかりのときに執筆を頑張ろうと
している作家様がもしいらっしゃいましたが、
上記のような状態になる可能性が少なからず
ありますので、睡眠時間の確保を第一に、
もし無理だ~と思ったら悲観せずに担当様にお願いして
休む時間を確保してくださいと申し上げたいです。
無理すると死にたくなっちゃうので気をつけてね☆

以上、なんのためにもならない当時の裏話でした。
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